アコースティックギターとは

どんな楽器?
アコースティックギター

アコースティックギターは、略して「アコギ」と言います。

ピックアップが付いていて、アンプで音を大きくするアコギはエレクトリックアコースティックギターで、略して「エレアコ」です。

アコースティックギターは、弦をはじいて音を出す撥弦楽器(はつげんがっき)という分類になります。

エレキギター、ベースはもちろん、マンドリンやバンジョーなどのギターっぽい楽器から、ハープや琴なども撥弦楽器に含まれます。


アコースティックギターには指板と言って、ネックからボディにかけてフレットという金属の棒が打ちこまれた板があり、その上に弦が張ってあります。

弦を弾くと音が鳴り、弦の長さが短くなると音が高くなる性質を利用して音程を変えます。

弦を上から押さえ込み、フレットに密着させることで弦を短くして音程を変えて演奏します。


アコースティックギターのボディは空洞で、弦の振動がブリッジ(ボディ側で弦を支えている部分)を通ってボディに伝わり、共鳴することで大きな音が出ます。

そして、ボディ内で共鳴した音がサウンドホールから出て周囲に聞こえます。

左手の役割

アコースティックギターは、コード(和音)を使用します。

たとえば、「C」コードならド、ミ、ソの和音、「G」ならソ、シ、レの和音になります。

このコードを左手で押さえて和音を奏でます。


「C」は、このように押さえます。


「G」です。


この形を押さえることで、6本の弦が「C」ならド、ミ、ソの和音になります。

アコースティックギターは、このコードを押さえる練習からスタートします。

なお、和音は覚える必要はなく、コードを形で覚えれば十分です。

右手の役割

ギターの弾き方は、ピック弾きと指弾きの2通りがあります。

基本になるのはピック弾きです。

ピックと呼ばれる三角の板を指で持って弦を弾きます。

右手を同じテンポで上下させていますが、弾くところと空振りするところを使い分けてリズムパターンを作ります。


指弾きは、指で一本ずつ弦を弾いて音を鳴らすため、ピック弾きに比べると少し難しいです。

アルペジオが代表的な弾き方で、親指で4、5、6弦、人差し指で3弦、中指で2弦、薬指で1弦を弾きます。


その他にも指でのストローク(ピック弾きみたいなもの)、3フィンガー、ピック弾きとミックスさせたハイブリッドピッキングなど多くのテクニックがあります。

演奏スタイルなど

アコースティックギターは弾き語りスタイルで演奏されるのが一番に頭に浮かぶでしょう。

他にもバンド内で伴奏をしたり、歌わずにギターだけで伴奏やメロディを奏でるソロギターのスタイルもあります。


ジャンルではフォークやカントリー、ブルースからロック、ポップスなど、幅広いジャンルで使用されます。

アコギのボディの大きさ

ボディの形状を大きく分けると、2種類あります。


ドレッドノートタイプ

(ウエスタンタイプ)

ボディが大きく、くびれが少ないタイプです。

フォークタイプ

ボディが小さく、くびれが大きいタイプです。

一番のポイントは、見た目です!

音は変わりますが、劇的に変わるわけではありません。


「ドレッドノートはストロークに向いて、フォークタイプはアルペジオに向いて・・・」のように書いてあるネット上の記事もあります。

そういう傾向もありますが、どの奏法をやっても全く問題ありません。


格好いい方とか、好きなアーティストが使っている形とかで選んでいいと思います。


あとは、抱えたときのフィット感ですね。

これからギターを始める方はわからないと思いますが、抱えたときの印象でいいと思います。

ドレッドノートタイプが大きいと思ったら、フォークタイプがいいでしょう。


音は、その次ぐらいですね!

カッコいいギターを選びましょう!

カポタストの種類

バネ式

一般的なスタイルで、グリップを握ると開いて、バネの力で弦を押さえます。

手軽に装着できるので、脱着が多いときは便利です。

ギターのヘッドに挟んでおけるのもいいですね。

ギターに挟んだときにグリップが後ろに来るタイプと、前に出るタイプがあり、見た目の違いですね。

デメリットとしては、押さえる力の調節ができないことです。

細いゲージの弦は、押さえすぎてピッチが変わってしまうこともあります。

レバー式

レバーをカチッと入れて装着するタイプです。

ネジで押さえ具合を調節できるのがメリットです。

ただ、バネ式に比べて値段が少し高いですね。

ゴム式

ゴムでネックを一周して装着します。

見た目がスッキリするのと、ちょっと時代を感じるデザインなので、昔の曲が好きな人に人気があります。

装着が面倒で、ピッチが変わりやすいデメリットがあります。

ネジ式

ネジを締めて装着します。

押さえる強さを調節できますが、ワンタッチで装着できないのはデメリットです。

他には、特定の弦だけ押さえるタイプなど、いろんなタイプがありますので、いろいろ探してみるのも面白いかもしれませんね!