ハムキャンセルとは

今日は前回にチラッと出てきたハムキャンセルについて解説したいと思います。

ざっくり言うとエレキギターやベースで発生するノイズをピックアップを特定の配線で2つつなぐことで除去することです。

まず、エレキギターやベースで使用されているマグネティックピックアップでは必ずノイズが発生します。

ピックアップが空中を飛んでいる電磁波を拾ってしまうことでノイズが発生します。
スマホやパソコンなどの電子機器から出る電磁波や照明器具から出る電磁波など目には見えない電磁波が大量に空間に飛んでいるので。

その電磁波がノイズになり、アンプで増幅されるとかなりうるさくなってしまうということですね。

そこで使われるのがハムキャンセルというものなのですが、一言で言うとピックアップのコイルの巻き方と磁石の向きを反対にしたピックアップを組み合わせることでノイズのみを打ち消す仕組みのことです。

 

詳しく解説しましょう。

まず、ハムキャンセルの効果を作るためには2つのピックアップが必要です。
必ずこういう仕組みになっているわけではないですが、概念的に捉えていただければと思います。

コイルが右巻きでN極が上のピックアップとコイルが左巻きでS極が上のピックアップを用意します。

それを並べて配置します。
基本的には直列で接続します。

そうすると弦の振動がそれぞれのピックアップに捉えられるのですが、コイルの巻く向きが違うと逆相に捉えられます。
逆相とは波形の上下が違うことです。

1つ目のピックアップではこの向きに捉えられた信号が

2つ目のピックアップではこうなるということですね。

しかし、更に磁石の向きが逆になっているので、そこでも逆相に捉えられます。
つまり、逆の逆は元に戻ることになるので、1つ目も2つ目も同じ波形に捉えられるということです。

 

そこで変わってくるのがノイズです。
ノイズは空中を飛んでいる電波などがピックアップに直接侵入することで発生します。
つまり、磁石の向きに関係なく侵入するということですね。

ということはノイズは1つ目と2つ目では逆相に捉えられるということですね。

 

つまり、弦の振動は同相、ノイズは逆相になります。
同相の波形は互いに増幅しあい、大きな波形になります。
逆相の波形は互いに打ち消し合い、波形がなくなります。

図にするとこういう感じですね。

これにより、ノイズだけが打ち消され、弦の振動は大きな信号になるので、歪ませてもノイズは少なくなります。

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